育児日記 第141回

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育児日記 第141回

2022/09/29

我が家の三男(みずき)は中学3年生です。みずきには自分をコントロールすることができない発達障害があります。みずきに発達障害があることがわかってから、13年半ほど経ちます。
 新城市民病院の言語指導、豊橋こども発達センター、スクールカウンセラー、ささゆりの会など、様々な方からご指導いただきながら育児をしています。
 みずきは受験生です。自分なりに行きたい高校があるのですが、現在まだ朝から公共の交通機関を使用して学校に行くことができず、毎朝学校まで車で送って行っています。その登校時間も、1時間目が終わるころに学校へ到着します。

 部活動はテニス部です。最初野球部に入部したのですが、顧問の先生と折り合いが悪く、1先生の途中でテニス部へと変わりました。勉強は全くできませんが、運動神経だけは恵まれていて、運動は何をやっても、そこそこは上達します。ただ、努力が全くできないので、運動選手を目指すことは到底できません。中学校のテニスの試合は全てダブルスとなるため、ペアになります。部活動も学校へ行った日は参加しますが、土曜日の部活練習は行くのが面倒になり休むことが多かったので、親としてペアの子には申し訳ない思いでした。(本人も申し訳ないと思っているといいのですが)先日中学校最後となる夏の大会がありました。試合はトーナメント方式で、学年関係なく対戦します。今まで1回も勝利したことがありませんでした。今回土曜日に団体戦があり、初勝利しました。残念ながら団体戦の結果は負けてしまいましたが。翌日日曜日に個人戦があり、そこでも1勝し、2試合目で負けてしまいました。初勝利に喜んでいるみずきの笑顔に嬉しくなりました。

 土曜日・日曜日と2日間続けて試合があり、翌日からは学校だったことに、「何で休みがないの?」と怒りが収まらず、結局月曜日は学校をお休みすることにしました。
 部活動にしても、学校へ行く時間にしても、宿題にしても、いつも私がみずきに対して思ってしまう気持ちは「もう少し頑張れば・・・」 でも、その「もう少し」ができないのがみずきの障害。頭の中で理解はしているけれど、子どもに対して抱いてしまう親としての期待が、何でできないの?とついつい思ってしまうのです。

 本人も就職して毎朝時間までに会社へ行くことが厳しいと感じているため、就職という選択肢はないので高校か専門学校へ進学する気でいます。そのためにも、中学校を練習の場と考えて、できないことをできるようにしていこうと、常にみずきと話してはいるのですが。義務教育である日本の社会制度は生きにくい環境なんだろうなと思います。発達障害支援は地域によって大幅な格差があるのが現状です。学校単位の支援クラスも以前は人数制限があり、みずきが小学校に入学したときは1人のために支援クラスを設けることはできませんでした。それでも、以前とは大きな変化があるのです。それは小学校までよく口にしていた「僕なんか消えちゃえばいいのに」この言葉を言わなくなりました。自己肯定感が強まったからでしょうか?親が認めることで、子ども自身も自分の存在意義を感じるのです。「もう少し」ができなくても、みずきなりに頑張っていることを認めなければ。「もう少し」ではなく「ほんのちょびっと」で良しとしよう!欲張りすぎはダメよね。                                                                               

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