育児日記 第120回
2021/08/09
我が家の三男(みずき)は中学1年生です。みずきには自分をコントロールすることができない発達障害があります。みずきに発達障害があることがわかってから、約11年半ほどが経ちます。
新城市民病院の言語指導、豊橋こども発達センター、スクールカウンセラー、ささゆりの会など、様々な方からご指導いただきながら育児をしています。
中学校に入学してから遅刻もなく、課題も提出できていました。7月に期末テストがあり、テストに向けて課題が増えたことで、今まで頑張ってギリギリでついていけていたものが、限界になってしまったようです。期末テストを終えた後から、学校へ行くことを嫌がるようになりました。
教科ごとに先生が変わることが嫌で、授業が苦痛で学校へ行くとストレスしかたまらない。何にも楽しくないと言っています。この時のみずきは毎日イライラしていて、家に帰ってくるといつも怒っていました。言葉遣いも悪くなり、友達と一緒にゲームをしているときも、きつい言葉を言ったり、先生のことを「あいつ」と言ったり、先輩にも敬語を使わずため口で話したりしていました。「誰かとガチのケンカしたい」、「壁を殴りたい」とよく言っていました。私は思春期もあってイライラしているのかなぁと、みずきのSOSを簡単なものとしてとらえてしまいました。
学習障害もあるらしく、漢字を覚えることが苦手で、教科書に記載されている漢字が読めないものがあり、そういった面でも授業が苦痛なのかもしれません。
みずきのイライラは、本人にとってとても辛いものであったらしく、落ち込んだ暗い表情で「学校へ行きたくない」と言うので、「お休みすると行きたい学校にも行けれなくなるから、遅れてでもいいから学校へ行こう」と話し合い、本人が納得できた5時間目の授業から学校へ行っています。「行きたくないなら、今日は休んでもいいよ」そんな言葉をかけたら、みずきは学校へ行かなくなってしまう。そんな予感がしているので、親の意地で毎日午後から学校へ送っています。
子育ては、大きくなればなるほど楽になっていくモノだと思っていました。実際は、大きくなってもすぐに新たな悩みができて、尽きることがありません。学校に行けれないというのは、親にとっても本当に大きな悩みです。友達とうまくいかなくて学校へ行きたくないというものとは違い、勉強をするために学校へ行くのに、その勉強が嫌いだなんて、みずきに対してどうしてあげたらいいのか、本当に悩んでしまいます。
夏休みが明けてから、毎日5時間目の授業から学校へ行くようにしています。今ではイライラしていることが減り、みずき自身が穏やかになりました。今後朝から学校へ行くことは難しいとは思いますが、本人の人格が変わってしまうほどのストレスは耐えきれるものではありません。無理のない程度で、学校へ通うことを考えていきたいと思います。みずき自身「学校へ行かなくちゃ。課題を提出しなくちゃ」と思っているので、その気持ちを大切にしながら、無理をさせないようにして、親として子供のストレスや感情に敏感でありたいと思います。