育児日記 第119回

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育児日記 第119回

2021/08/09

 我が家の長男(けんと)は高校2年生です。豊橋工業高等学校の建築科に通っています。父親である社長も豊橋工業高等学校を卒業していて、2年生から始まる製図の勉強の課題が多くて大変であることは、有名な話です。

 現在けんとは、大した課題もないため、毎晩友達とオンラインゲームをして遊んでいます。私も、「どうせ2年生になれば課題が多くて遊ぶ時間なんてないんだから」とゲームを黙認してきました。

 先日保護者会があり、大変なことが判明しました。何と、製図の課題は学校のみで、家ではやらない方針になったというのです。これには、卒業生みんな「え~っ!!」声を上げてしまいました。
 ちなみに、社員の大林、社長の弟である加藤建技の加藤恵吾、司の長男である恋(れん)も豊橋工業高等学校の卒業生です。
 卒業生の皆さんそれぞれ、製図の課題に関する思い出深いエピソードをお持ちのようで、建築科ならではの試練であったようです。

 製図の課題は家に帰ってから夜中遅くまで、時には徹夜になることもあったそうです。定規で細かな線を何本も引く、緻密かつ地道な作業です。
 製図の課題を家でやってこない子は、当然学校に居残って課題をやることになるのですが、帰宅時間が遅くなるため、クレームをつける親御さんも中にはいるようです。

 私個人的には、今までの卒業生と差が開いてしまうのではないかと心配になります。採用する会社側としても、今までの新入社員が理解できたいたことは、当然理解できている前提で仕事を進めるのではないか?いろんな心配をしてしまいます。

 やはり、困難なことほど得られる達成感も大きいもので、製図の課題を終えるまでの過程の間に学ぶべきことがいっぱいあると思います。例えば部活との両立や自分との葛藤です。
 悪魔:「あ~ぁ、課題なんて面倒だから、今日はやらずに寝ちゃおうかな」
 天使:「ダメダメ、やってこない子も中に入るけど、期限までに提出するのが当然のこと」
 悪魔:「でも、今日は疲れてるし、ちょっと休憩してから課題をやればいいじゃん」
 天使:「でも、先に課題やらないと起きれなくなっちゃうよ」
 テスト勉強でもよくある葛藤ですが、こうした自分の弱い気持ちに打ち勝つこと、自分の気持ちのコントロールは、仕事をするときでも、家事をするときでも、大切なことです。

 親として毎晩ゲームで楽しそうに遊んでいるけんとに味わってもらいたい試練でした。ゲームばかりやってちゃダメなんだ!学生は勉強が本分。今はゲームよりも勉強を優先させるべきだ!!
なんて思ってほしかったのですが。
 親の思うとおりになんていかないものですね。製図の課題がなくなったわけではないので、学校でがんばってきてね。

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