育児日記 第114回
2020/05/06
我が家の三男(みずき)は中学1年生になりました。みずきには自分をコントロールすることができない発達障害があります。みずきに発達障害があることがわかってから、約10年半ほどが経ちます。
新城市民病院の言語指導、豊橋こども発達センター、スクールカウンセラー、ささゆりの会など、様々な方からご指導いただきながら育児をしています。
みずきは自由が大好きで、学校のように決められた時間に決められたことをするのが好きではありません。小学生の時は学校が嫌いなので、行く気分になれず、通学団の子たちと一緒に歩いて学校へ行くことができませんでした。なので毎日自動車で学校まで送っていました。
新型コロナウィルスの影響により3月から突然学校がお休みとなりました。中学校へ向けて朝の生活リズムを整えるように生活の見直しを始めた矢先のことで、中学校への準備が何もかもできないまま、長期休みに突入し、お休みモードのダラダラした生活を過ごしていました。
親として中学校への気持ちの準備ができなかったことが悔やまれます。今回は何もかもが特別となり、今までに経験したことのない、小学校の終わりを迎えました。
この春休みの間、勉強は一切しないで、YouTube、ゲーム、太鼓の達人、太鼓の達人用のバチ作りにはまっていました。特に頑張ったのが、バチ作りです。ホームセンターで長さ2m、太さ18㎜の丸い棒を購入し、のこぎりで丸棒の長さをカットして、カンナと紙やすりを使って持ち手から先端が尖がるように角度をつけて削っていきます。最後に持ち手にテニス用のグリップを巻いて完成となります。
ゲームセンターで太鼓の達人をたたくとき、曲によってバチを変えています。聞いてみると、連打用と精度用に分かれていて、連打用はバチの形が細長く、振動が伝わりやすくなっています。精度用はリズム通りに叩いて良のマークがいっぱい取れるように、バチの形も太く作ってあるそうです。カンナで削る様子はまるで職人さんのようです。手さばきも早く、左手でバチを回しながら、右手はカンナで削っていきます。あっという間に仕上げてしまい、ビックリです!
これまでに作ったバチは12組、常にリュックの中に入れて持ち歩いています。最近バチの本数がいっぺんに増えたので、リュックがとても重たくなりました。バチを手作りしているユーチューバーの方がいて、それを見て作るようになりました。その方は100組ほどのバチを手作りしたそうです。みずきのバチもまだまだ増えそうです。
突然の長期休暇のおかげで、みずきが職人に向いていることがよくわかり、この先が楽しみです。