育児日記 第111回
2020/02/25
我が家の三男(みずき)は小学6年生です。みずきには自分をコントロールすることができない発達障害があります。みずきに発達障害があることがわかってから、約10年半ほどが経ちます。
新城市民病院の言語指導、豊橋こども発達センター、スクールカウンセラー、ささゆりの会など、様々な方からご指導いただきながら育児をしています。
みずきは自由が大好きで、学校のように決められた時間に決められたことをするのが好きではありません。学校が嫌いなので、行く気分になれず、通学団の子たちと一緒に歩いて学校へ行くことができません。毎日自動車で学校まで送っています。
みずきなりに中学生を意識しているのか、嬉しいことがありました。
1つ目は、京都・奈良へ修学旅行に泊まりで行くことができたことです。今まで学校行事で泊まることがあったのですが、夜になると泊まらずに家に帰ってきていました。そして次の日の朝、また学校まで連れていき、みんなと一緒に活動していました。
今回の修学旅行で初めて泊まることができたのです。「修学旅行楽しかったよ」と言って、笑顔で帰ってきました。みずきが一歩を踏み出せたような気がして、親としてとても嬉しかったです。
2つ目は、駅伝大会に選手として出場し、キャプテンに自分で立候補し、選手宣誓を行ったことです。駅伝大会は学校のマラソン大会の2日後にありました。
昨年は「学校のマラソン大会で頑張ったから疲れた。駅伝大会は出ない」と言い出し、みんなが走っているのを見学しました。今年は駅伝大会で頑張って走ることができました。昨年と大違いで、キャプテンを自分から立候補したと担任の先生から聞いてビックリです!
みずきの頑張っている様子が、親としても嬉しいです。
1月末には、中学校の入学説明会があります。朝学校に行けれなかったり、宿題ができなかったりすることが、何も知らない人からすると、本人がなまけているからできないように見えるかもしれません。決してなまけていたり、努力していないわけではないので、あらかじめ、中学校の方にお伝えしておかなければいけません。
新しい環境に適応するまでには人よりも時間がかかるほうです。こども園、小学校と同級生が変わることなく同じ環境だったのですが、今回中学校になり、5つの小学校の子たちが集まって学校生活をすることになります。みずきにとっては、環境が大きく変化します。みずきが環境に慣れるように親としてサポートしたいと思います。
とはいえ、子供は成長してくれます。この一年で、みずきは身長がずいぶん大きくなり、宿題ができないことも、すごく減りました。次の日の教科書や持ち物は、お母さんが準備していますが、連絡帳にも書いてなくて、先生から口頭で伝えられるだけのものがあり、何度か忘れ物をしたことがありました。今では朝になると、自分でランドセルの中身をチェックするようになりました。忘れ物を気にするようになったことも、成長の証です。日々の生活からはわかりにくいですが、育児日記を書くと、改めて子供の成長ぶりが認識できます。