育児日記 第144回
2023/02/14
我が家の次男(そうま)は高校2年生です。現在通信制の高校に通っています。公立高校へ進学しましたが、1年生の時にコミュニケーション障害のため体調を崩し、通信制高校へ転入しました。先日スクーリングといって4日間兵庫県にある本校へ行って授業を受けてきました。
通信教育によって学んでいる人が、教室で教員と直接対面して授業(講義、演習、実験・実習・実技)を受けることをいいます。
スクーリングへの参加は、進級条件の必須条件です。
本校は兵庫県にあり、3泊4日の合宿形式でした。学校提携の宿に1部屋に付き3名、トイレ・浴室は共同となります。人とコミュニケーションをとることが苦手なので、スクーリングへ行くことをものすごく嫌がっていました。
知らない人と食事をするのが苦手、知らない人と一緒にお風呂に入るのは嫌だ、知らない人と一緒に寝るのは無理、授業はいいけど宿の時間は最悪と心配していました。
スクーリングへ行く当日、そうまは朝起きるのも遅く、なかなか支度をしようとしませんでした。
明らかに嫌がっていることが伝わってきました。
それでも「行く」決意はある様子でギリギリの時間になってようやく支度を始めました。
そうまを送り出し「これで進級はできる」と嬉しくなりました。
何しろ授業料が公立高校と比較にならないくらい高額なので、留年したら家計の危機で授業料が払えなくなってしまいます。
4日後、ニコニコしながら返ってきました。
「意外と楽しかったのかな?」と思って「どうだった?」と声をかけると、「家に帰って来られて嬉しい。
家が最高。俺は家から出たくない」と応えました。家が好きだと言ってくれるのは嬉しいのですが、自立してほしい気持ちがあるので複雑です。
その後、スクーリングの様子を教えてくれました。
・1部屋に3人だと聞いていたのに、実際には4人いて、布団も重ねないと敷けないくらい狭かったこと。
・同じ部屋の子と話すことはできたが、会話が続かず、お互いに気まずい思いをしたこと。
・他の学校(岡山県)の子と仲良くなりLINE交換をしたこと。
・持って行ったドライヤーが弱くてなかなか乾かなかったこと。
・お風呂の時間が短かかったこと。
・ご飯が多くて食べるのが大変だったこと。
などいろんなことを話してくれました。通信高校へ変わってから一番変化したことは、そうまが家族と話をするようになったことです。
今まで、反抗期もあったと思いますが、親と仲良くするのは格好悪いと思っていたのか、自分のことを話してくれませんでした。
今まで心を閉ざしていたのに、家族に対して心を開いてくれるようになったことがとても嬉しいです。
子どもによって成長の仕方は違うので、その子に合った環境を選ぶようにしたいなと思います。