新城市上吉田N様邸 外壁工事
2020/06/19
新城市上吉田N様邸にて、外壁工事を行いました。きっかけは、築20年で窯業系のサイディングにリシン吹き付けの外壁であるN様邸、特に日当たりの良い南面などの色あせが気になり始め、近所でも同じくらいの時に建てた家が外壁リフォームをしている様子をご覧になり、お問い合わせをいただきました。
外壁の診断をしたところ、チョーキング(外壁を触ったときに手に白い粉がつくこと)と呼ばれる現象がみられ、塗装の耐用年数が過ぎた頃の状態でした。
支障の無いところを部分的に剥がして確認すると、湿気もシロアリの影響も見られませんでした。
今だけの事を考えれば費用面を考慮するとペンキの塗り替えとなるのですが、また10〜15年後でメンテナンス費用がかかるため、今回は壁の内側が健全なので、サイディングを剥がさず、ガルバリウム鋼板を貼る板金のカバー工法を採用しました。二重壁になることで、より丈夫になり安心、しかも廃棄費用が節約できます。
リシン吹き付けは、セメントやアクリル、顔料、破石配合物(骨材)を混ぜ合わせた材料を、リシンガンと呼ばれる専用のスプレーで外壁の表面に吹き付ける表面仕上げで、ザラザラとした土壁のような仕上がりになるのが特徴です。リシン吹き付けの最大のデメリットはクラック(ひび割れ)が入りやすく、他の仕上げ材と比べて、耐用年数が短いことです。
窯業系サイディングとは、セメント質と繊維質を主な原料にして、板状に形成したものです。モルタルに比べて工期が短く、柄や色などのバリエーションが豊富なことから、窯業系外壁材が主流になっています。
ガルバリウム鋼板はサイディングと比較した場合、耐用年数が上がり長持ちし、材料単体で通気工法ができるので、壁体内の湿気を防ぐことができるメリットがあります。
当初、板金職人を3人で予定して工期短縮したかったのですが、とても多忙で一人しか入れず1カ月かかってしまいました。できるだけ短期間での施工をご希望でしたが、申し訳ありませんでした。現在大工もそうですが、少子化により、職人のなり手が減少しているため、職人の人手不足が問題になっています。