新城市富岡S様邸リフォーム工事
2020/05/19
S様とは4年ほど前に、ガラス交換工事のご依頼をいただいたのをきっかけにお付き合いが始まりました。今回は屋根葺き替え工事、LDK工事、浴室工事、洗面脱衣場工事、トイレ工事、和室工事、洋室工事と、家の毎日使用する重要な部分に手を入れる、大規模リフォームを行うことになりました。
リフォームは新築とは違って、家の既存部分があるので、雰囲気を合わせたり、お施主様が住みながら行うので、必ずスケジュール通りに進める必要があったりと、とても難しいのです。
今回のS様邸は、大工小林のエースである広己さんがお施主様との打合せ、現場工程管理を行いました。
広己さんはおおらかで、人の話をよく聞いてくれる性格です。その上で「こうしたらいいのでは?」と提案をしてくれるので、お施主様からの評判がとてもいい大工です。
家全体の(内装の)感じがリビングのダークブラウン色の既存壁と全体的にマッチするように提案をいたしました。
LDK工事
LD床・・・・・既存床の上に重ね貼りするカバー工法で、ヒノキ無垢床板を貼りました。
キッチン床・・・シロアリ被害・床下地新規作り変えを行い、クッションフロアーに貼り替えました。
シロアリ被害は、被害を受けている部分の木部を取り除き、取り除いた部分に新しい木材をパズルのようにはめ込みます。今回予定外のシロアリ被害の為、司さん広己さんは工程を変更しなくていいように日曜日も出勤して対応してくれました。
おかげで、予定していた日にキッチンを施工することができました。
リビング壁・・・・・既存のまま
ダイニング壁・・・・クロス貼り
キッチン壁・・・・・キッチンパネル貼り
天井・・・・・・・・クロス貼り
奥様に大好評だったキッチンカウンター・・・杉板を浮造り加工
浮造り(うづくり)加工ってなぁ~に?
・木目の固い部分を残し、柔らかい部分をブラシで削る
事により木目の凹凸が強調される。
・木の木目による陰影が強調され、表情が豊かになる
・木の表面に強い材が残り、傷などに強くなる
・木の木目を触って感じることができる
キッチンの特徴
トクラスのシステムキッチン
・流れるようにキッチンワークが行えるU型キッチン
・自分を中心にシンクやコンロを使いやすく配置したU型キッチン
キッチン空間の間取りや、それぞれのスペースの使い方に合わせて異なる奥行きのカウンターを組み合わせることで、メインの調理エリアも、サブエリアも、すぐに手が届きやすいワークトップを実現したプランです。U型キッチンの中央に立てば、作業動線が短く、ほぼ同じ位置でキッチンワークがこなせます。ダイニング側はフラットオープンなので、ダイニング側から2人で向かい合って一緒に調理も楽しめます。
浴室工事
タイル張りだった浴室を解体し、タカラスタンダードの「ぴったりサイズシステムバス」に変更しました。タイルを剥がさず家の浴室スペースに合わせたサイズでつくるので、工期短縮・解体工事を最小限に抑えることができます。浴室暖房・換気・乾燥機を取り付けて、衣類の乾燥や、寒い日には浴室を暖めておくことができるようにしました。
どうしてタカラの「ぴったりサイズシステムバス」がいいの?
ユニットバスは、各メーカーの規格サイズ(決まったサイズ)で施工されるのが一般的です。規格サイズの場合、選べるサイズが決まっているので、今の浴室より小さいサイズしか選べないことも。そのため、もったいないゾーン(無駄なスペース)が発生してしまい、元の浴室より狭くなってしまいます。
例えば、洋服を買うときに、S・M・L・LLといったサイズがあります。「Sだと少し小さいし、Mだと丈が長いし・・・」という経験ありませんか?
ユニットバスの場合も、在来工法からリフォームすると、「今の浴室スペースに収まるサイズがない」「規格サイズが合わず、前より狭くなった」「無駄なスペースが隠れていた」なんてことが起きる可能性もあります。
タカラスタンダードの「ぴったりサイズシステムバス」なら、間口・奥行が2.5cm刻みでサイズオーダーできる
ので、無駄の無いリフォームができるからです!
脱衣場工事
リビングに出すことにより1.5帖だった脱衣場を2帖に拡張しました。
洋室工事
床は浮造り加工した杉板貼りにしました。壁はクロス貼りにして、奥様の趣味の部屋として
使用いたします。
和室工事
畳からヒノキ無垢床板に変えました。壁は繊維壁で経年劣化の為剥がれている部分が
ありました。今回は一度壁を全て剥がして、漆喰壁に塗替えました。
天井は杉板貼りにしました。家を出たお子様たちが帰省の際に使用する来客用の部屋となります。
S様の声
▼リフォームの動機、いつごろから?
まず、二十数年前から台風の大雨の時に、雨漏りがあり、数回天井の一部が落ちたり、大量の水が掃出し窓の上から滝のように漏れたことがありました。当時はシロアリもわき、柱も侵蝕されていました。
一度は離れをという話も出ましたが、そのままになっていました。
この家屋は中央部分が大正時代の建物で、サッシでないところも多く、隙間風が入り、瓦の破損が進み、屋根裏から陽が見える状態であったため、今回はこの古い部分をリフォームすることになりました。
併せてキッチンも40~50年使い込み、扉・引き出しは壊れ、見せる収納したり、自分でリノベーションして、騙し騙しきたものの、補修さえできない状況になってきたため、風呂とトイレを含め水回りを同時に改修することになりました。
▼なぜリフォームをしようと思ったのか?
屋根などは大正時代?のもので、瓦やその下の赤土は重く、南海トラフ地震には耐えられないと思ったからです。軽量瓦にして赤土は瓦の下からとり除き、太い棟木や柱などは、そのまま活かしつつ、天井、壁や床はすでにしょうがなくなりブカブカで、水回りの柱もシロアリに食われていましたので、張替えることにしました。
▼悩んでいたこと、不便に思っていたこと
大きな家なのですが、繋ぎ繋ぎの家なのでとにかく動線が悪く、物置状態で使えない場所が多く、ストレスがたまっていました。自分なりにボロ隠ししたり、動きやすくなるように工夫していたものの、水回りもガタガタでもうすでに限界であったし、古いキッチンは高さが低すぎて、ずっと苦痛でした。
昔の階段で階段天井もなく、隙間風が二階から吹き付け、冬は寒かったのですが、この昔から使っていた階段をうまく再利用していただき、また階段天井も、知恵を絞っていただき、古さを活かしたセンスの良い仕上がりになりました。
▼こんな風になったらいいな…など、今回の工事でこだわったポイント
脱衣所は洗濯機が入っていて、隣の風呂に入る際に脱衣がかなり狭く、壁や洗濯機にぶつかりながら脱衣していましたので、苦労していました。大工小林さんに相談し脱衣室を45cm程、広くすることにしました。この結果、脱衣がゆったりとできるようになり、ゆとりを持って隣のお風呂に行くことができるようになりました。
また、冬は寒いタイルの脱衣室とお風呂場で、扉や床の隙間から外風が入り、お風呂に行くのが億劫になることもありました。入浴後もコタツで体を温めないと冷え切ってしまうのです。
このため、今回お風呂天井に暖房機を付けていただきました。今高齢者が特に気を付けなければならないヒートショック対策にもなりました。
体操座りしかできなかった湯舟も脚を伸ばして入れます。
トイレも和式でしたので高齢の母にはきつくなってきたので、洋式にし楽に座れるようになりました。また、換気扇もなく、臭く古い丸いタイルを敷き詰めた床は便で汚れていても見にくく、掃除も大変苦労しましたので、汚れを落としやすい床にこだわりました。
▼リフォームを終えての感想
大工小林さんと打合せを数回行い、打合せする中でこちらが困っていると、今までの建築の事例やネットから情報を出してきてもらい、アドバイスをいただき、我家にマッチした色合いの壁材、床材など提案していただき、選ぶ際の参考になりました。
材についてはメーカーのカタログももらって来ましたが、カタログでは色合いなど実感がつかめない時、大工小林さんがサンプルを持って来てきてくださったり、メーカーから取り寄せていただき実際に我家の部屋で色合わせを行ったりと大変参考になりました。
あのキッチンの狭くてどうしようもないスペースで試行錯誤していただいて、間取りの悪さが軽減し、ゆったりとしたキッチンとなり動線が非常に良くなりました。これからが楽しみです。
次々に注文が増えてしまいましたが、細かな点にまで気を使っていただき、大変ありがたかったです。こうしたことは、ハウスメーカーにはできない、大工さんならではの気づき、心遣いだと感謝しています。あとは金額だけが心配です(笑)